また、先天欠如と言って、もともと永久歯が足りていないこともあります。
特に前歯がない状態というのは、どの世代の人でも嫌なものです。ましてや、未来ある子供の前歯がないなんて・・・
前歯でないにしても隙間があるならば、どうにかしてそれを埋めたいと考えるのではないでしょうか?そして、そう思うからこそ、このページにたどり着いていることと思います。
本来あるべき歯がなくて、その部分が隙っ歯になっている場合、大半の歯科医院が提案するのがブリッジという方法です。両隣の歯を削って3本連続の歯を入れる方法です。保険なら銀歯、白い歯にするならば自費治療となります。
上のイラストを見てもらったら分かると思いますが、歯は結構削らないといけません。歯の中には神経があり、歯を削ることにより神経までの距離が短くなるので、歯を一生持たせるということを考えた場合、著しく不利な状態となります。
そこで、歯を削らなくても差し歯を入れられるのが、インプラントという方法です。骨に人工の歯根を埋め込むことによって、歯を植立する方法です。
この方法はいい方法でありますが、子供のうちは骨が安定していないため、インプラントを打つことができません。大人になるまでは入れ歯で過ごしてもらうことになります。そして、体内に金属が埋め込まれるという状態になってしまいます。
他何か方法が・・・
実は、もの凄く良い方法があります。
歯の移植です。
このレントゲンの方は前歯の永久歯が溶けてきています。近々抜けてしまうことは間違いないでしょう。そうなると、前歯がないという最悪な状況になってしまいます。
そこで、そのない歯のところに下の歯を移植しました。移植とは、歯を植え替えることです。
3か月半年と予後を経過したレントゲンです。完全に普通の歯として健全に機能しています。インプラントや、ブリッジなのでの人工歯にならなくて、本当に良かったと思います。
この症例の写真